今回の実証実験は、「支援リクエスト付カードで、機器がもっと使いやすく変身」と題して、IT機器のマン-マシンインタフェースを個人毎の使いやすい設定にすることを目的に制定された国際規格を、広く普及するために行います。これは、高齢化が進展する中ですべての人が直面する課題への対応策の一つであり、また、障がいのある方にもとても有益なものと確信しております。
実証実験で紹介するのは、日本提案に基づき制定された2つの国際規格で、ISO/IEC 12905:ETA (JIS X 6905:情報端末の操作性を向上させるカード所持者優先情報)と、ISO/IEC 7811-9:TIM (JIS X 6302-9:触ってカードを区別するための凸記号)です。 これらの規格は、ICカードに関する国際標準化活動の母体であるISO/IEC JTC1/SC17(カード及び個人識別に関する標準化)の国内委員会にて審議され、その後、日本から国際規格として提案された経緯があります。 当協会(JBMIA)は、この国内審議組織の運営を経済産業省から委託されており、今回の実証実験の実施主体となっております。
今回の実証実験によって、当該国際規格の利便性が広く理解され、更なる応用のアイディアが生まれることによって、誰もが住みやすい世界が訪れることを願っております。
多くの方に会場まで足をお運び頂き、自ら体験して頂けると幸甚です。
2014年9月1日
一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会
専務理事 中西 英夫
記
1.実証実験の実施概要
(1)期間: 2014年11月4日(火)から14日(金)
(この間は、IEC東京大会の開催期間に相当します。)
(2)場所: IEC東京大会ビジネスセンター内
及び、東京国際フォーラム(ガラス棟地下1階ロビー)と、指定のレストラン
(3)実証実験の内容:
ETAは、カードに「その人が機器に支援してほしい内容(支援リクエスト情報)」をあらかじめ書き込んでおき、利用する機器がその情報を読出し、可能な機能を用いて支援を行うものです。次のようなアプリケーションが体験可能です。
①模擬自動預け払機(ATM)
②デジタルサイネージ
③レストランの電子化メニュー
(カードのみで無くスマートフォンでの利用も可能です)
TIMは、上記アプリケーションで利用するカードのおもて面右下に、点字3文字分で、自身のわかるマークを作り、カードの識別とリーダライタへの差し込み方向を知ることができることを意図したものです。
2.連絡先
モニター参加のお問合わせ
カード及びカードシステム部会 ETA実証実験WG事務局 大野克行
e-MAIL: ohno@jbmia.or.jp
技術的なお問合わせ及びご提案
カード及びカードシステム部会 ETA実証実験WG主査 寄本義一
e-MAIL: yorimoto@s7.dion.ne.jp
一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)
〒108-0073 東京都港区三田3-4-10 リーラヒジリザカ7階
Phone:03-6809-5010(代表) FAX :03-3451-1770
URL:http://www.jbmia.or.jp
ETA_TIM at 2014IEC TOKYO実証実験ご案内140730
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