2024年3月7日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（JBMIA）
 
　2023年度にグリーン購入法のコピー機等*1においてCFP（カーボンフットプリント）の値を開示することが判断基準の基準値１に追加*2されたことに伴いCFPの値の比較の考え方について、お客様に正しくご理解いただけるようご説明します。

　コピー機等は、エコマークなどの環境ラベル基準を殆どの機種が認証取得し、ライフサイクルにおける環境負荷低減を積極的に進めてきました。
CFPについても、SuMPO（一般社団法人 サステナブル経営推進機構）*3と協力してPCR(製品カテゴリ―ルール) *4を定め、各社がCFP値の算出・公開が出来るように取り組んでいます。
しかしながら、このようなCFPの値の比較は、異なるメーカーの製品間では、以下のような理由から適しておりません。

　・コピー機等は、千点以上の部品から構成され、細かな材料や部品の重量把握方法は統一されていないこと
　・業界共通のPCRのルール内ではあるものの、材料や部品の重量からCO2への換算方法（原単位の適用方法）が各社により異なること
　・印刷速度レベルなどが同じ製品群にあっても、各社の製品モデルがもつ機能の違いによりCFPの値が大きく変わるケースがあること

　このような理由により、CFPによる異なるメーカーの製品との比較はふさわしくないと現状JBMIAは考えておりますことをご理解ください。
　JBMIAでは、CFPによる異なるメーカーの製品との比較が可能となるようにしていくことが課題と認識しており、グリーン購入法が改正される以前（2022年以前）からSuMPOとも協調しながら、ISO規格*5に則り比較可能性を高めるべく様々な議論を進めているところです。
 
＊1：コピー機、複合機、拡張性のあるデジタルコピー機
＊2：本件は2023年度に追加され、経過措置期間として１年が設定されていた
＊3 :　https://sumpo.or.jp/index.html
＊4 : コピー機、複合機を含む画像入出力機器に関するPCRは以下のリンクご参照ください
　　　https://ecoleaf-label.jp/pcr/pcr_list.php?pcr=PCR&category%5B%5D=40&release=%E5%85%AC%E9%96%8B&keyword=
＊5 : ISO14025、ISO/TS14067、ISO14040、ISO14044、ISO/TS14027