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理事エッセイ
2016年1月 「京セラフィロソフィと共に」 理事 九鬼隆 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 代表取締役社長


 私は京セラ株式会社に入社して以来営業畑を歩んでまいりましたが、通算20年に渡る海外営業では多くの困難を経験しました。そんなときいつも心の支えとなったのが京セラフィロソフィでした。計画どおりに売上を達成するには商品の性能や価格といった要素が重要なのは言うまでもありませんが、それ以上に重要なのが考え方です。仕事や人生で困ったとき、素直な気持ちで京セラフィロソフィに触れることで、自分の考え方を正しい方向に導くことが出来ました。

■誰にも負けない努力をする
 1982年、私は米国販売会社に赴任を命ぜられました。米国ではプリンターの販売を担当しましたが全く売れませんでした。当社のプリンターは、廃棄部品が少なく環境にやさしい設計を特徴としています。このようなコンセプトで作られた商品は欧州市場には受け入れられても、米国のディーラー(販売店)にはあまり理解されませんでした。当時、欧米を一つの海外マーケットと見ている日本の本社からは、ドイツでは売れているのに米国ではなぜ売れないのかとお叱りを受けました。何としても販売を伸ばそうと、ディーラーが無理ならソフトウェアベンダーやコンピューターメーカーなど、ありとあらゆる販売先を必死に訪問しました。米国での12年間は当社の商品コンセプトに共鳴してくれる相手先を探し出し販路を拡大する努力の連続でした。米国でもきっと当社の製品を待っている人がいるはずだと自分自身を奮い立たせていましたが、次第にそう考えることで元気も湧き仕事がどんどん好きになっていったのです。

 京セラフィロソフィに「誰にも負けない努力をする」という一節があります。人は誰でも自分は努力し頑張っていると考えがちですが、仕事で素晴らしい成果を望むなら、まず仕事を好きになることです。好きだからこそそれに没頭でき、人並み以上の努力が自然に出来る状態に自分を置くこと、これが誰にも負けない努力をするの真の意味なのです。自分を燃え上がらせ仕事を好きになる事ができれば人生も素晴らしいものになるでしょう。

■思いは必ず実現する
 米国での営業経験の後に、8年間をドイツで欧州営業を担当することになりました。欧州ではドイツを中心に省エネ、廃棄、リサイクルなど環境に配慮する習慣が毎日の生活に根付いており、環境にやさしい当社の製品は幸いにも国や自治体での導入が広がり、民間企業にも好評価をいただくようになりました。このような背景があり、私は欧州でのシェア拡大に大きな希望を抱きました。ところが米国と違い欧州は多くの国を抱えており、在庫があっても言語仕様が違うため販売できなかったり、新製品の認可取得に時間がかかって工場での生産が始められなかったりと、米国とは違う新たな課題に日々奮闘しました。欧州で売上を伸ばすためには、それぞれの国や地域に対応した緻密な計画と実行が要求されたのです。少ない社員全員で力を合わせ、日本の協力を得ながら難題を1つずつ解決していきましたが、この経験は中東やアフリカ諸国でも大いに役立ち、世界中に販路を拡大することができました。

 ここで、京セラフィロソフィの「思いは必ず実現する」を紹介させていただきます。『物事を成功に導こうとするなら、強い「思い」を持たなければなりません。ただ思うだけでも「思い」は私たちの人生を作っていきますが、それが潜在意識にまで入っていくような強い思い方をすれば、その「思い」はもっと実現していきます。自分の思いや目標が実現できないのではないかという恐れや疑いをいささかなりとも抱いてはなりません。必ず実現できるのだという固い信念を持ってひたすらに努力を重ね、日々、創意工夫を図っていくことが大切です。』

 私は、新しい課題に取り組む時いつも「必ずできる」と自らに言い聞かせ自分を奮い立たせることにしています。必ず実現させるのだと夢と希望を持って強く思う事で、何としてもやり遂げるという意志を強く持つことができます。その意志は苦労を乗り越える原動力となります。

 この度、JBMIAの理事に就任させていただくことになりました。会員各社の皆様と協会活動の発展のため、微力ながら精一杯貢献していく所存ですので、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
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