新着情報
ニュース
2018/01/01 掲載

碓井会長の年頭所感

2018年 年頭所感

     一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会
                            会長 碓井 稔
          (セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長)



 新年おめでとうございます。
 日頃より一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会の活動に多大なるご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
 2018年の年頭にあたり、謹んで所感を申し上げます。

 昨年は、米国新政権誕生に引き続き、多くの国で政策を問う総選挙が行われ、世界経済への影響が懸念されたものの、総じて緩やかな回復基調で推移しました。

 一方、我が国の周辺を含め、世界各地において地政学的リスクが高まり、引き続き緊張状態が続いています。

 このような状況下、当業界をとりまく足元の環境を見渡しますと、通商における保護主義の台頭や、気候変動対応における国際的な枠組みとして合意された「パリ協定」の実効性に対する不透明感が顕在化しています。
 グローバルな活動をしている当業界への影響も大きいため、当協会としても、自由貿易を前提としたグローバルな枠組みの維持・拡大に向けた情報収集と分析検討を行うと共に、「パリ協定」合意事項を踏まえた気候変動対応の実現に向けて、国内外の関係諸団体とも連携して取り組み、国際社会に提言していくことが重要な役割と考えています。

 この他にも新興国を中心に、各国独自の法規制が様々な分野において強化される傾向にあり、国内外の環境規制への対応力強化を始めとして、多様化する規制やルール形成に対して、早期に把握し対応していくことが必須となっています。
 その上で事務機器業界の新たな可能性や価値創造に取り組み、当協会として社会に対するメッセージ発信力を強化していくことが重要です。

 また世の中におけるデジタル化の潮流は更に加速しています。
 その流れに寄与すべく、協会活動も幅広い分野に拡大させると共に、様々な業態と連携していくことで、デジタル社会を進展させて、より良い社会の実現に貢献していきたいと思います。

 その道筋を描くためにも、当協会が掲げている重点テーマ三点を、年頭にあたり改めて認識し、協会一丸となって取り組む所存です。

重点テーマ
 ・多様な環境規制への対応をリードする基盤構築。
 ・海外団体との連携強化によるグローバルビジネスをとりまく環境変化への対応。
 ・魅力ある協会づくりと体質強化。

 協会会員企業の皆様、関係省庁および関係機関の皆様には、本年も当協会の活動に引き続きご理解ご協力をお願いするとともに、皆様のご発展と一層のご健勝を祈念して、私の年頭の挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いします。