■IT 機器、オーディオ・ビデオ機器のデジタル化、ネットワーク化、多機能化、複合化への発展は目覚しいものがあり、これらの発展に伴う安全性に関する基準、判断も益々複雑化している。
これに対応していくため IEC において従来の TC74 ( IT 機器の安全性 )、及び TC92 ( オーディオ、ビデオ及び関連電子機器の安全性 ) を統合し、2001年に新たに TC108 ( オーディオ・ビデオ、情報技術、通信技術分野における電子機器の安全性 ) が設立された。
この IEC/TC108 設立に伴い、日本でも新たに国内委員会 ( 第108委員会 ) が2002年4月に設立され、その国内審議団体として一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会が引受けることになった。 この新 TC108 では、統合に伴う TC74 及び TC92 の対応に加え、新たな視点に立った 「 ハザード別安全基準 」 の規格作成が進められており、第108委員会としても積極的に基準作りへ参加している。
■当委員会の活動範囲
当委員会は、日本産業標準調査会が IEC に関して行う業務のうち、主として次に示すTC 108に関する業務及びそれに関連した業務について活動します。
1.IEC 規格に係わる事項の審議・答申、日本原案の作成
2.国際会議への代表派遣
3.電気用品技術基準及び JIS の IEC 規格への整合化に必要な調査・検討及び原案作成
4.国内関係組織及び IEC 本部、関係各国との連絡・情報交換