これまでも各メーカーからお客様に向けて、今日の複合機が従来の複写機を超えた情報機器であり、コンピュータと同様の管理が必要である旨の注意喚起が行われて来ましたが、当協会を含めて今後とも一層の注意喚起を進めて参りたいと存じます。
1.現在、複合機をお使いの多くのお客様では、ルーター(インターネットへの接続装置)やファイアウォール(コンピューターネットワークへ外部から侵入されるのを防ぐシステム)などで保護されたイントラネット(社内のLANなど)に複合機が接続されています。
そのため、外部(インターネット)から複合機へのアクセスはできず、データが閲覧されたり機能が不正に使用される環境にはないことをご理解頂きたいと存じます。
ルーターやファイアウォールなどが設置されていない場合、あるいは適切に設定されていない場合には、複合機に限らずオフィスのネットワークに接続した機器は外部からアクセス可能な状態となりますので不正アクセスのリスクが高まります。ルーターやファイアウォールなどが設置され、適切に設定されているか、ご確認されることをお勧め致します。
2.複合機への不正なアクセスを防ぐためには、IDやパスワード等により複合機各機能の利用を、許可した者のみに制限することが有効です。
複合機のセキュリティ機能につきましては、各メーカー、販売会社、販売店やマニュアルを通じてご確認を頂き、今後とも安全にご活用頂きたく存じます。
なお、本件に関しまして、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)から、「複合機等のオフィス機器をインターネットに接続する際の注意点」と題してプレス発表が出されていますのでご参照ください。